Einmal 対談 第13弾 チェロ 武藤省吾「親子の絆」や「人と人をつなぐ鍵」

Einmal 対談 第13弾

第12弾は、弘田 和將さんです。まだの方はこちらからご覧頂けます。

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本サイトをご覧いただき、まことにありがとうございます。

Einmal Project(以下本プロジェクト)を立ち上げ、代表を務めさせていただいております、稲垣 悠一郎(いながき ゆういちろう)と申します。

この対談の趣旨は、奏者やメンバーのみんなとの対談を通して、Einmal がどのような団体であり、何を目的に活動しているのか、ということを少しでも多くの人に知っていただきたいと思いから対談させて頂いております。

第1弾は、指揮者・佐久間 一平(さくま いっぺい)氏

第2弾は、渡邉 彩恵香(わたなべ さえか)さん

第3弾は、染村 成実(そめむら なるみ)さん

第4弾は、杉山 祐一(すぎやま ゆういち)さん

第5弾は、三浦 稔史(みうら としふみ)さん

第6弾は、小原 和花子(こはら わかこ)さん

第7弾は、永島 聡美(ながしま さとみ)さん

第8弾は、井上 裕美子(いのうえ ゆみこ)さん、竹内 春揮さん(たけうち はるき)さん

第9弾は、伊藤 健汰(いとう けんた)さん

第10弾は、藤原 健太(ふじわら けんた)さん

第11弾は、弘田 和將(ひろた かずひろ)さん

と対談させて頂きました。

本日は、チェロ奏者の、武藤 省吾(ぶとう しょうご)さんと対談させていただきます。

稲垣
それでは、よろしくお願いします〜!

武藤
お願いします〜!

稲垣
武藤さんとも実は以前のチャイ5の一発オケで初めてお会いして、ちゃんとこうやって練習して演奏会を迎えるというのは初めてですね^^ どうぞよろしくお願いいたします!

武藤
よろしくお願いいたします!

稲垣
武藤さんは、いつからチェロを弾いていらっしゃいますか??

武藤
実をいうと、音楽にちゃんと触れたのは大学生になってからでした。実家がピアノ教室で、母親は結婚式場や幼稚園、老人ホームでチェロを演奏していたので、小さいころから楽器を始めることができる環境ではあったのですが、なかなか興味を持てなくて(笑)大学生で関東に来たので新しい趣味を作れればと思い、母親のチェロを借りてオーケストラの世界に入りました。大学4年生ごろから大学以外のオケにも乗り始めてかなり仲間が増えました。なので、チェロは単なる趣味を超えて、「親子の絆」や「人と人をつなぐ鍵」だと僕の中では感じています。

稲垣
大学生からなんですね^^ でも、音楽は小さい時から触れる機会が多かった感じですね^^ やはり小さい時から音楽があると、なんらかの形で関わることになっちゃいますよね(笑)

武藤
はい、社会人になってからは、3年間だけ仕事の都合で岐阜にいたのですが、地元の市民オケに参加したり、大学の時の仲間に声を掛けられて、土日のみ東京に戻ってオケに乗る生活など、楽器を遅く始めた割にはかなり人に恵まれた音楽生活を送っていますね。これまではオーケストラでの演奏ばかりで、弦楽や室内楽は大学オケの合宿でさらっと弾く程度でしたので、今回の演奏会で本格的に室内楽に触れることができるのをとても楽しみにしています。

稲垣
僕も、とても楽しみです^^今回は、ドボルザークの弦楽セレナーデ。本当にいい曲で、皆さんと音楽を作るのが楽しみです。では、武藤さんが楽器を演奏するにあたって、大事にしていることはなんでしょうか?

武藤
とにかく前向きな気持ちで楽器に向き合うことですね。自信の無いときとか、元気のないときに弾いてると自分が思っている以上に聴いている人に伝わりますからね。楽器には自分の感情がダイレクトに伝わるので、自信の分身だと思って普段から接しています。

稲垣
そうなんですよね、楽器って自分の感情にすごい素直っていうか、出ちゃいますもんね、それが逆にいいっていうか、楽器を弾いていて面白いと感じるところではありますね。では、クラシック音楽の良さはどこにあると思いますか??

武藤
他の皆さんがお話されているように、絶対的な「正解」が無く、解釈が多様にあることだと思います。楽譜にはちょっとした指示こそ入っているものの、その通りにやるべきかさえ、言ってしまえば自由なわけで…。同じフレーズを聴いても、深い海の中にいる気分を感じる人もいれば、山の山頂にいる気分になる人もいるかもしれない。人によって違う解釈を寄せ集めて、方向性を整えながら、1時間ちょっとの演奏会に向けて数カ月じっくり音楽を作っていく楽しさは何にも代えがたいものではないでしょうか。

稲垣
そうですね、難しいのは、この楽しさを、聴衆の皆様と共有したいんですよね〜、、難しいです(笑)もっと、クラシック音楽の良さを伝えるにはどうすればいいでしょうか。

武藤
先ずは、例えば、電話の着信音にチャイコフスキーのくるみ割り人形が入っていたり、テレビのCMでもクラシック音楽をBGMにしていることがよくあります。その曲がクラシック音楽だということがなかなか知られていないだけで、いかに、今身近で流れている音楽が実はクラシック音楽なんだよって伝えられるかですよね。全くクラシック音楽に興味がない人は、ここからかなと思います^^

稲垣
なるほどです。普段はどんな曲を聴いたりしますか?好きな作曲家とか・・・?

武藤
チャイコフスキーやラフマニノフといったロシアの作曲家に惹かれますね。これは今まで演奏する機会が多かったから、何となく思い入れがある部分が大きいんだと思います。

稲垣
ロシアの作曲家は重厚感あるっていうか、密度が濃いですよね! 今回演奏するドボルザークの弦楽セレナーデはどのように演奏したいですか??

武藤
僕の中では何となく、ドヴォルザークの弦楽セレナーデは、風がそよそよと吹く草原の真ん中にいるイメージなんですね。高音のパートが草原を吹く風だとすれば、僕ら低音パートは土になっちゃうんでしょうか(?)そんな冗談はさておき、チェロならではの重厚な音で土台をしっかり支えて、本当に草原の中に迷い込んだような時間を作れればと思います。

稲垣
ありがとうございます、最後に好きなものを教えてください^^

武藤

ヴィンテージの古着、西洋雑貨の収集、革靴磨き、静かな場所、古びた中華料理屋、水族館、雪の積もった街並み、スーパー銭湯…ですかね。

稲垣
おしゃれなものがお好きなんですね、趣あるものっていうか、今度ぜひ色々連れていって欲しいですw 本日はありがとうございました!

武藤
ありがとうございました!

 

武藤 省吾/Shogo Buto

武藤 省吾 / Shogo Buto
1992年生まれ。新潟県出身。獨協大学管弦楽団でチェロに出会い、同楽団で演奏経験を積む。大学卒業後は東京都内、神奈川県内で、アマチュアのオーケストラに参加するなど社会人になってからも積極的に参加している。

出演するコンサート;杉並公会堂小ホール(2018年12月22日)

Einmal 対談 第13弾 チェロ 武藤省吾「親子の絆」や「人と人をつなぐ鍵」

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