Einmal 対談 第9弾 ヴァイオリン・コンマス伊藤健汰「常に感謝を忘れずに演奏したい」

Einmal 対談 第9弾

第8弾は、井上裕美子さん、竹内春揮さんと対談させていただきました。まだご覧になられていない方はこちらからお願い致します!

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本サイトをご覧いただき、まことにありがとうございます。

Einmal Project(以下本プロジェクト)を立ち上げ、代表を務めさせていただいております、稲垣 悠一郎(いながき ゆういちろう)と申します。

この対談の趣旨は、奏者やメンバーのみんなとの対談を通して、Einmal がどのような団体であり、何を目的に活動しているのか、ということを少しでも多くの人に知っていただきたいと思いから対談させて頂いております。

第1弾は、指揮者・佐久間 一平(さくま いっぺい)氏

第2弾は、渡邉 彩恵香(わたなべ さえか)さん

第3弾は、染村 成実(そめむら なるみ)さん

第4弾は、杉山 祐一(すぎやま ゆういち)さん

第5弾は、三浦 稔史(みうら としふみ)さん

第6弾は、小原 和花子(こはら わかこ)さん

第7弾は、永島 聡美(ながしま さとみ)さん

第8弾は、井上 裕美子(いのうえ ゆみこ)さん、竹内 春揮さん(たけうち はるき)さん

と対談させて頂きました。

本日は、2018年12月22日(土)杉並公会堂小ホールで行われるコンサートで、弦楽アンサンブルコンサートマスターを務めます、伊藤 健汰(いとう けんた)さんにお話を伺いました!



稲垣
それでは、よろしくお願いします!

伊藤
お願いします!

稲垣
今回、僕のコンサート企画は2回目ということで、前回はセカンドトップ、そして今回はコンマスを務めてくれます。コンマスとして、こだわりたいところ、大切にしたいところがあれば、教えてください。

伊藤
アンサンブルの規模によってもコンマスの役割は様々だと思いますが、常に意識していることは曲のニュアンスに合った動きをすることです。常に動きまくるのではなく、冷静さを保ちながら曲の中でも特にスイッチを入れなければならないタイミングで動く。そうすることで一体感は高まりますし、曲にメリハリがつくのです。
また指揮者のイメージをいち早く音と動きで表現することも大切です。これはオケの醍醐味の一つで、指揮者と話さずとも欲しい音を読み取って音にでき、指揮者が頷いた時の快感は病みつきになります笑

稲垣
今回は、指揮なしなので、その快感はないかもですが(笑)奏者全員が一体となったときは、きっとものすごいものを感じそうで楽しみです。ところで、昔はあまりクラシック音楽が好きじゃなかったって本当??

伊藤
はい、少し前までクラシックを演奏するのはただのコピーで自分のアレンジできず、つまらないと思ってました。しかしクラシックを多く聴き学ぶうちに、何百年も前からずっと演奏し続けられているものにはやはりそれだけ価値があると気づき、その偉大な作曲家がする細かな指示を読み解く面白さを感じました。

稲垣
作曲家がこの曲にどんな想いを込めているんだろうと考えながら曲に向き合う面白さがあるよね。

伊藤
クラシックの良さを説明するのは難しいですが、良さがわからない人はそれだけ曲を数多く聴いてないだけで、聴き続ければ好きな曲がでてきて良さがわかると思います。

稲垣
なるほど、その、曲を聴き続けるまでに結構ハードルがあるのが、クラシックの新規参入の障壁となっている気もするなあ。もっともっと多くの人にクラシックを好きになってくれるにはどうしたら良いでしょう・・・

伊藤
実は、スポーツに関する学部なので、スポーツ観戦における観客の観戦動機を研究をしています。音楽でのホールの集客を高めることなどにも応用できるのではないかと思っています。スポーツ選手が多くいるので筋骨隆々な人たちに日々怯えながら生活しています笑 クラシック音楽の普及のヒントにもなるかもしれません。

稲垣
筋骨隆々w 確かに、なぜスポーツを観戦するのだろう。そしてなぜ音楽を聞きにいきたいと思うのだろう、この辺の動機は確かに似ているかもしれませんね。では、音楽をするに当たって、大切にしていることはなんですか?

伊藤
これは以前いたオーケストラの時に教わって大事にしていることですが、感謝の気持ちを持つことです。1つの演奏会をするにも沢山の方の協力があって成り立つものです。その方々への感謝を忘れずに演奏することだと思います。

稲垣
感謝の気持ちって本当に演奏に出ると思ってて。奏者の感情とか想いが作曲家のそれと同調した時、初めて音楽をしてるって言えるんじゃないかなと思います。いとけんが、音楽を専門にしようと思わなかったのはどうしてですか?

伊藤
純粋に周りにいた人達の才能と努力が自分より遥かに勝っていると感じたのと、音楽以外のことを犠牲にしてまで音楽をやる覚悟がなかったからです。ただ自分が音楽で必要とされているのであれば喜んで演奏しますし、自分が得た音楽以外の知識を音楽の道を極めている人たちに伝えることで彼らの手助けになるのであれば、そういったサポートもできればと思っています。

稲垣
僕も自分よりいい演奏だったり、才能に触れて、自分には絶対できないなって思ったからプロになろうとは思えなかったけど、音楽は絶対に辞めたいとは思わないんですよね(笑)だから今もこうやって色々もがいてるんだよね(笑)ところで、今回は、ブラームスのクラリネットクインテットもセカンドヴァイオリンとして演奏してくれますが、室内楽の良さは、どこにあると思いますか?

伊藤
高校の時にバンドを組んでベースを弾いていたのですが、4,5人で顔をを見合わせて合わせたりしてバンドならではの一体感があります。それがカルテットなどにもあって、4,5人という近い距離で一つのものを作り上げていくというなんとも言えない青春感?のようなものが大好きです。それは本番だけではなく練習でもみんなで意見を出し合って良いものを作っていくところも含めてだと思います。

稲垣
ありがとう、では、最後になりますが、好きなことはなんですか??(笑)

伊藤
好きなことは月並みですが旅行です。暇さえあれば国内外問わず行って遊びまくります。定期的に行かないと辛くなる身体になってしまっています。特に島が好きなので、瀬戸内海まで行ってぼーっと海を眺めながら、地元の方とお話するのが至福の時です。

稲垣
ちょっと、意外だった(笑)今度、おすすめの旅行先教えてください(笑)本日は、どうもありがとう!

伊藤
わかりました(笑)ありがとうございました!

伊藤 健汰/Kenta Ito

伊藤 健汰/Kenta Ito
4歳からヴァイオリンを始め、小学5年生から7年間佐渡裕とスーパーキッズオーケストラに所属。第2回すいたティーンズクラシックフェスティバルにて吹田市長賞を受賞。現在、早稲田大学スポーツ科学部2年在学中、早稲田大学交響楽団コンサートマスター。これまでに杉山笙子、杉山麻衣子、森田玲子、奥田雅代の各氏に師事。

出演するコンサート:杉並公会堂小ホール(2018年12月22日)

備考:弦楽アンサンブルコンサートマスター

 

Einmal 対談 第9弾 ヴァイオリン・コンマス伊藤健汰「常に感謝を忘れずに演奏したい」

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